高野保光のコラム


by u-kuukan
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カテゴリ:旅行( 20 )

四国巡礼

先日、某住宅メーカーの設計コンペの審査と講演会があり四国に行ってきました。
前日入りして、高知と香川の建築と庭を堪能しました。
初日は高知、牧野富太郎記念館竹林寺など見学その後土讃線で丸亀へ。
猪熊弦一郎美術館の夕景が綺麗でした。ここが駅前?とは思えないこの風景、何度見ても驚きます。
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2日目は高松、栗林公園掬月亭を見て、喫茶 城の眼で美味しいコーヒーと音楽に耳を傾けながら講演会の予習。午後は、住宅コンペの審査と講演会に臨みました。
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3日目は、高松の友人の車で、イサムノグチ庭園美術館ジョージナカシマ記念館志度寺重森三玲の庭を散策。曲水式庭園は昭和21年南海地震で大きな被害を受けましたが、重森三玲の指導で10年費やして復旧したそうです。石の据え方など重森三玲そのものでした。手入れが十分でないのか、すこし庭が荒れているのが残念です。書院の間には重森三玲による枯山水庭園もありました。
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香川は建築王国と言われています、デザイン知事と呼ばれた金子正則さんの力が大きかったのでしょう。美しい建築を訪ねながら経済一辺倒になってしまった現代を思うと、いろいろと考えさせられました。ギリシア人の映画監督 テオ・アンゲロプロスは次のように語っています。

問題は経済という物差しが、政治も倫理も美学もすべてのものを決めてしまうという物語の中に私たちが生きているということだ。
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by u-kuukan | 2016-02-27 13:21 | 旅行

山古志村

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震災から10年後の川口町山古志村を訪ねました。
震源地とされているその場所に、一本の簡素な碑がありその周りは
柔らかな秋の光に包まれていました。

いくつかのイベントがあったり、闘牛があったり・・・・・
村人のパワーを感じました。山古志村は僕が思っていたより、空も山もずーっと高く、一人では迷子になりそうな山間を縫うように、曲がりくねった細い道でつながっていました。


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覚えていらっしゃいますか?
震災後、TVで紹介されていた親子?が丘に懸命に花を植えていた姿を。僕はとても印象に残っていたのですが今回、あの丘を訪ねることができました。
この日もあの日と変わらず、黙々と淡々と花の手入れをされている姿を遠くから、拝見することができました。

厳しく、そして美しい自然とたくましい村人の関わり、静かに、確かに時は流れていました・・・・・





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by u-kuukan | 2014-10-12 14:56 | 旅行

日帰りで京都へ

前々から見たいと思っていた、小堀遠州大徳寺孤篷庵忘筌
特別公開最終日(10/9)にギリギリ、休みをとって日帰り見学。
写真はNGということで、しっかり目と身体に焼き付けてきました。
手水鉢の足元周りのモダンな造形に、釘付けになりました。

藤廣設計虎屋で赤飯を食べ、予約していた苔寺へ。
煩悩・雑念を抱えたまま写経、その後庭園をゆっくりと散策。
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途中、お茶休憩をして最後に谷口吉生設計、京都国立博物館平成知新館
を見学して、一人日帰り京都旅は終了。


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by u-kuukan | 2014-10-09 20:00 | 旅行

金沢へ

連休中、カミさんと金沢に行きました。

もう7〜8年前になりますが前回は、子供達と雪の降る冬の金沢を見て歩き、
今回は天気に恵まれて、5月の金沢を堪能してきました。
兼六園は、冬の方が好きです。

鈴木大拙館、やっぱりそこに居るだけで落ち着きます。

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観光客でにぎわうひがし茶屋街ではなく、今回はにし茶屋街に行きました。思いがけず知人の計らいもあり、その中の代表的な茶屋を拝見させていただきました。改修中でしたが、僕にはひがし茶屋街で見た建物より、より質の高い空間に思えました。このにし茶屋街は過去に火災があったとかで、失われたものも多く距離的には短いのですが、観光客も少なく穴場です。

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市内にあるお茶室もいくつか拝見してきました。
しんみりと静かに、金沢の文化に触れる旅でした。



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by u-kuukan | 2014-05-07 21:25 | 旅行

新緑の京都

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初めて5月の京都に来ました。

新緑の京都は、期待以上でした。
若葉に覆われた高山寺石水院をみていると、建築も人も自然の一部、
建築はささやかに作らなければと思いました。

慈照寺銀閣では特別拝観が行われていて、初めて東求堂の中に入り
4.5帖の「同仁斎」の畳に座りました。15世紀の戦乱・飢餓の
混乱期に義政は何を思い、この地で心を遊ばせたのでしょうか。

そこには簡素に、拡大よりも縮小を求め、完全より不完全に美を見る
僕も惹かれる、日本文化の母体がありました。
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by u-kuukan | 2013-05-03 22:08 | 旅行

大和路へ

お正月はカミさんと奈良に行ってきました。
「お客さんめずらしいところに行くね」とタクシーの運転手に言われて訪れたのは観光客が一人もいない大和民族公園。
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そこに移築されていた旧木村家住宅は良いです!
屋根・内外の壁、すべて木、インテリアは黒一色。
小さな母屋と納屋がコートハウスのように小さな庭を挟み、たたずまいもコンパクトでシンプル。
僕にはとてもモダンに見えました。
凛とした空気さえ漂う、精神性の高さを感じました。
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奈良市内で心に残ったのは、十輪寺新薬師寺。住宅スケールの十輪寺本堂は垂木を使わず板軒によって、低いプロポーションが実現されていました。
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郊外になりますが浄瑠璃寺九体阿弥陀堂には心身が洗われる思いがしました。
仕事柄なのか巨大な力と建築群を持つ著名なパワースポットではなく、ささやかな住いのようなスケールの建築達に強く惹かれ、そして癒され元気をもらって帰ってきました!!
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by u-kuukan | 2013-01-08 18:23 | 旅行

事務所の研修旅行

先月は年に一度(実際は2,3年実現できない時もあります)の事務所研修旅行があり、
スタッフと京都に行ってきました。

世界遺産には目もくれず、聴竹居千利休作の待庵
南禅寺金地院八窓席など小さな建築と庭を中心に見て歩きました。
夜は先斗町あたりをみんなで散歩、2日目は白州正子も食べたという京のおばんざいをいただく。

f0012852_20382828.jpg予算的にも俵屋旅館に泊まることは叶わず、その前を通り過ぎるだけで我慢したあと、
近くでオーナーが経営するギャラリーで買い物をして、町屋を改装したカフェ(オーナーの好みが感じられる)遊形サロン・ド・テで一休み。
外は真夏のような暑さだったが美味しいコーヒーを飲みながら心地よい時間を、堪能してきました。
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by u-kuukan | 2011-07-20 19:28 | 旅行

飛騨高山

2日目は暑い一日でした。

f0012852_12534073.jpg駅近くの飛騨国分寺をスタート、河沿いで切り絵作家 義基さんのギャラリーにふらりと入った。
古い町並みを立面図のように正面から捕らえた屋根に雪が積もった作品に目を奪われた。木の格子も空も黒で表現され、冬の冷えた静かな時間が流れていた。その隣の雉子舎という家具工房でワイン立てと厚みのある木のコースターを衝動買い。

河沿いを歩いて高山陣屋へ、古い町並みの残る三町伝統的建造物保存地区をカミさんとぶらぶら歩いて、途中喫茶店の中庭でアイスコーヒーを飲む。
その後人並みを避けるように今日一番の目的地吉島家住宅に向かう。まずは日下部民藝館をさらっと見てから、隣の吉島家へ。
いきなり土間の吹き抜けに圧倒される、ハイサイドというか今でいうとトップライトといっていい方向から、大黒柱を中心に黒光りした梁と束が立体の格子となって、高い天井を支えている。ハイサイドからの光が土間まで落ちてきて美しい。
2階に上がると和室がスキップフロアで流れるようにつながっていたり、室内と庭の関係もコートハウスになっていて・・・・空間構成はぜんぜん古くなく魅力的だ。

f0012852_12542923.jpg7代目の当主の吉島忠雄さんは、丹下事務所に居られたれた建築デザイナー。奥の半屋外のギャラリーのインテリアも納得という感じでした。
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by u-kuukan | 2010-05-08 12:56 | 旅行

飛騨白川郷

飛騨白川郷高山をゆっくり歩いてきた。
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予想通りすごい人だったが、見たい建物は以外に空いていた。
素直ではないのか、人のいないところいないところを歩いたせいか、まだあまり知られていない時代の深山の弧村にタイムスリップしてしまったかのような光景も目にした。
細い道に、竹下通りのように人が動き、でも目を少し外に向けると、豊かで清い雪解け水がもったいないと思われるほどの勢いで流れていく。
厳しい自然と、だからこその恵みと人の営み。
合掌造りの継承、そして保存と日々の生活が同居している。

f0012852_10121559.jpg外国人観光客や若い日本人観光客が多くて、それにも驚いた。
こんな風景は見たこともないはずだが、DNAに書き込まれた何かが惹き付け郷愁を誘うのだろうか。
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by u-kuukan | 2010-05-07 10:35 | 旅行

今年の模型vol.1

あけましておめでとうございます

f0012852_221658.jpg正月は、家族で「星のや 軽井沢」に行ってきました。
敷地内は日常から隔離された谷の集落というコンセプト、滞在型の温泉旅館になっていて、従業員も村民、建築だけでなく、ランドスケープ、ファブリック、ライブラリーラウンジ、メディテイションバスのアイデアなど、トータルな「物語」をつくりだそうとしているように見えました。
でも、そこでものんびりできないのが僕の悲しい性・・・・・なのでしょうか。
早稲田通りに面した家で耳にするいつもの車の音と多少の振動もまったくなく、ホントに静かで本来なら心地良いはずなのに、僕だけはいつまでも寝付けずにいました・・・・・・・・・・天井が高すぎるんじゃないの?とか広めの白いベッドが、落ち着かないのかとか、やっぱり固めの布団とコンパクトな空間が僕には合っているのかな~?
なんてあれこれ考えているうちに、外は雪に。ロールスクリーンを片手ですこし持ち上げ、闇の中を舞い降りる雪を一人ただジーッと眺めて夜を過ごしました。

f0012852_2285044.jpgというわけでほとんど眠れないまま、でもなぜか心身共にさわやかな朝を迎え、早速新雪で雪だるま作り!!
そこでもいつもの癖か、ほとんど無意識でスケール1/6?の模型を作ってしまった・・・・・・

さて、今年はどんな住宅模型が生まれ、どんな家が目の前に現れるのだろう。
所員と力を結集して、建主ご家族と刻々と変化する家づくりのプロセスを楽しみたいと思います

ことしもよろしくお願いします
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by u-kuukan | 2010-01-06 18:53 | 旅行