高野保光のコラム


by u-kuukan
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庭のある春

昨年竣工した「千駄木の家」の奥様から、先日こんな
嬉しいメールが届いた。

『こんにちは。
庭のある春とは、こんな素敵なものとは・・・
思った以上でした。冬枯れていた枝先から若葉が溢れ出て
「ぐいぐい」と音がしそうなくらいです。
素敵なお家とお庭をありがとうございます。』・・・と。

奥様の言葉は、まるで新緑の林の中で木洩れ陽を浴びているような
幸せな心持ちにしてくれました。

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もうすぐ引き渡しの中野本町の現場では、ちょうどしだれ桜が満開でした。
ここでも奥様に、「今、しだれ桜がとっても綺麗なんです。」と、母屋のお庭を案内していただきました。
その桜の木は老木で今年の雪の重みに耐えられず折れている枝もありましたが、その枝にも多くの花を咲かせていて、その生命力にも驚かされ、しばし時間を忘れこぼれ落ちそうな満開の桜を見上げていました。


f0012852_15163444.jpgそして今日は大泉で敷地調査。解体する家と庭を見てきました。解体する家の瓦や敷石、大谷石などは新しい家でも使ってみたいと思っています。そして、立派なモミジやサルスベリの木などを残したいという、ご両親のお話や奥様のご希望を聞きながら、やはり日本の家は庭と一体だと再確認しました。帰り際、母屋の庭にあったポンテローザという種類の大きなレモンを2ついただいて帰ってきました。




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大きな家にも、小さな家にも庭があり緑がある、そしてどの家も家族の日々の生活と寄り添っている。どんなに技術が進歩しても、日本の家は庭とそして家族と一体となったもので、これはきっと、これからもずっと変わらないものなのではないだろうか。





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# by u-kuukan | 2014-04-11 19:03 | 日常

いろんな気持ち

f0012852_20230624.jpg新建築住宅特集2014年2月号で、拙著高野保光の住宅設計」を
紹介していただきました。
自分の書いた本が載っている嬉しさと、気恥ずかしさも入り交じり・・・・
なにかとても不思議な気持ちです。エッセイのように、どこからでも
だれでも見たり読んだりできるような住宅本にしようと、気持ちだけで、
書いた本です。




昨年末に家族4人で河口湖の早朝の富士をただただ眺めていた時の、あの言葉にならない
満たされた気持ち、あの感覚はいまも残っていて、ホント良かったと思ってます。
「あの富士を見た時のように時間も忘れてしまうような心持ちにさせる空間を作りたい!」
それは、一体どんな住まいだろう?なんてあれこれ考えながら、
今年の住宅設計はスタートしています!!
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ソチオリンピックはもうすぐですね!、これはワクワクした気持ち
ブラジルワールドカップも、今から楽しみです!!!





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# by u-kuukan | 2014-01-28 20:27 |
f0012852_16121819.jpg和モダン vol.6 自然とつながる住まい」にOne-story house が掲載されました!

30歳代の若いご夫婦とサッカー少年、3人家族の平屋の住まいと美容室です。
東に向かって緩く傾斜した敷地の中央にほぼ四角の建物を配して、中庭を設けています。

この住宅各部と外部空間とのつながりについて書かせていただきました。

f0012852_16263633.jpgまた、縦露地の家渡辺篤史の建物探訪で紹介されます!
明日、テレビ朝日8月23日(金)朝4時半~ですが、そんな時間に誰が見てるのかな?という早朝です。
早起きが苦手な方は、是非録画で。
もうその時間にはとっくに目が覚めてるよ!(覚めちゃうよ!?)という方も、皆様ご家族で是非ご笑覧ください。

見逃した方はBS朝日10月12日(土)17時30分~をご覧ください。
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# by u-kuukan | 2013-08-22 19:24 | 掲載誌
f0012852_16451662.jpg先週末、上棟式があった。

ご家族は夕方到着、3歳になる男の子が僕を見つけてニッコリ笑って駆け寄ってきた。「高野さん!あのね・・・」と、ちっちゃな両手をしゃがんだ僕の耳元に当てています。

「あのね、み〜んなにプレゼント持ってきたヨ・・・でもまだ内緒だからね!」

その仕草がなんとも誇らしげで愛らしく、僕は「ホント?すごいね、ありがとう・・・でも内緒ね。」と答えた。
ご夫婦は棟上げしたばかりの家を見て、「いや~思ったより大きいじゃないか!」「一日でここまでやるか〜!」とか、「模型じゃ分からないね」とか、「あそこがリビングだ」とか、いろんなところから眺めてはシャッターを切り、上棟した家を背景にして家族で何度も記念写真
もうそれを見ているだけで僕も、上棟に関わった職人さん達のどの顔からも笑顔が溢れていました。


f0012852_16501576.jpgスタッフの金山が2階で写真を撮っていると、それを見上げながら「僕も登りたいヨ!どうやってあそこに行ったの??」と男の子、お母さんは「大人になったら、行けるわよ。」と返します。
すると目をキラキラさせながら

「いいな〜、ぼくもはやく大人になりた〜い!!!」

・・・・・・暑い夏のさわやかな夕暮れでした。
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# by u-kuukan | 2013-08-22 18:50

13年振りの再会

車庫を増築したいとのご要望があり、13年前に建てたお住まいにお邪魔してきました。

当時お住まいだったご両親は現在海外で生活をされており、今は息子さんご夫婦が暮らしています。久しぶりの再会にドキドキ、ワクワクしながら現地に向かいました。まずは、車庫を造るため、外回りを確認、庭との距離、塀などを採寸して、大まかな提案をしました。

f0012852_18211595.jpg一通りお話を伺って室内に入ってびっくり。
竣工当時の美しい空間は保たれ、さらに味わいを増していました。手入れの行き届いた室内、時の流れを刻み込んだムクの床や左官の壁が、より味わいを増していました。
若いお二人にも、「居心地が良くて、とても気に入っています!!」とお褒めの言葉をいただきました。
嬉しくて胸が熱くなっているところに、海外で生活されているご主人から息子さんに電話があり、僕と話がしたいと言っている・・・・・・というので、iPhoneを受け取った。


「高野さんの意図を大切に住んできました。木部を一部塗り替える際も、できるだけ竣工時の色を出すように塗装屋さんにいったんだけど、なかなか難しくてね・・・・・どう思いますこの色、大丈夫でしたか・・・・・」
と、電話の向こうでは、設計中の打ち合わせを思い出させる温かい声が聞こえてきます。
僕はただただ、「いやいや全然良いですヨ!ありがとうございます。奇麗に使っていただいてホント感激しています、いや、素晴らしいです。」というわけのわからない受け答えをして電話を切り、お二人にお礼を言って帰路につきました。

高速に乗りしばらくハンドルを握っていると、恥ずかしながらじんわりと涙がにじんできて、なんとも言葉にできないのですが心が優しく満ち足りた気持ちになったのです。

建物は作って半分、育てて半分
数寄屋建築で名高い中村外二工務店の二代目棟梁の言葉です。
僕たちの仕事は、家を作って引き渡して終わります。
その後、日々お掃除やお手入れをして大切に家を使う事が、家を良くしていくことであるという
教えなのですか、現代の忙しい世の中でそれを実践するのはなかなか難しいものです。

f0012852_18271582.jpgでも、今日はそんなお宅を訪問することができました。



住まいに対する建て主ご家族の深い、
それでいてスマートな暮らしと愛に感謝!!
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# by u-kuukan | 2013-05-11 16:48 | 仕事