東京小旅行
2006年 08月 18日
今年の夏休み、世間が東京脱出を試みるなか、東京で旅行者気分に浸ろうと家族を説得、
近場で1泊2日の小旅行に行くことになった。
杉並に住みながら僕はあまり東京を知らない、まだ表参道ヒルズにも行っていない。
にぎやかなところはにがてで、話題の場所は、数年遅れていくタイプで、丸ビルも
つい最近?行ってきた。時期がズレると空いているしのんびり歩ける。
ということで空いているお盆の時期に、変わっていく東京の1断面を楽しんだ。
まず時速4キロの船に乗って2時間半の東京湾クルージング。
ガラガラの道路を走り、品川で1泊。翌日は渡辺仁設計の原美術館で現代美術と建築を見て、磯崎新設計のカフェダールで中庭を眺めながらアイスコーヒーで一休み。
このあたりは高台で、緑豊かでとても静かだった。品川駅の線路沿いの高層ビル群とは
好対照だった。一気にタイムスリップして原美術館内はバウハウスの時代へ。
美術館の近くで長谷川逸子の住宅を発見して目が覚めた。
汐留の何とかというお店(もう覚えていない)に行きたいという家族の一声で、ちょっと帰りに
寄ってみた。高層ビル群が地下歩道、広場でつながり地上は車道と緑がメインでほとんど人が見えない。ビルの中は血管が流れるように人が動いているのに、外から見るビル群とその足元は閑散として見えた。これも今の東京。
黒川紀章の中銀カプセルタワービルは1970年代のゴジラとすると、「取替え、動かす」ことで新しい細胞に生まれ変わろうとしているのか。それとも当時前衛だったこの建築も30数年で終わってしまうのか?
今のゴジラは身長も数倍になったこの汐留の様なハイテクのビル群なのか?
そして10年後は・・・・・・・。結構時代も人も気まぐれだなーなんて思いながら、帰ってきた木造狭小住宅に家族皆ホッと一息、「落ち着くねー」・・・・・だって。
by u-kuukan
| 2006-08-18 20:11
| 旅行